28歳の時に母が取り寄せたパンフレットから、結婚相談所クラブオーツーに入会しました。
そこから始まった約3年に渡る長く苦しい婚活。
辛いこともたくさんあったけど、婚活を通して学んだこともたくさんありました。
そんな私が、婚活を通じて学んだ、婚活がうまくいくコツ、失敗してしまった原因を実際のエピソードとともに紹介します。
今回は、私、ヨシオカアイの人生で初めてのお見合いの話しを紹介します。
クラブオーツー、プライムセレクションでの出会い
私がクラブオーツーに入会したのは6月のことでした。
クラブオーツーは普段は専属のコーディネーターさんが希望に合った人を選んで紹介してくれるシステムですが、年に2回、8月と2月に自分で会いたい人を選べるイベント・プライムセレクションを実施しています。
入会と同時にプライムセレクションへの参加をすすめられ、母の強い意志もあって参加することにしました。
プライムセレクションでは会いたい人を8人選ぶことができます。
当時、結婚を約束していた彼氏と親の反対で別れてしまったばかりだった私は、半ばヤケッパチで8人を選び、若さ故に8人とマッチングしてしまったのです。
8件お見合いをこなすのは大変でした…。
しかし、今後プライムセレクションの戦況は歳を取るごとに難航することになるのです。
やはり若い子は人気!でもそんなことこの頃は知る由もありませんでした。
8件のお見合いにゲンナリしながらのスタートとなったのです。
そんなプライムセレクションでお申し込みをし、初めてお見合いを組んだ方が某有名大学で物理学の教授をされている学者さんでした。
クラブオーツーで出会った学者さんのスペック
学者さんは私より10歳年上。
東京大学大学院卒で、年収は軽く1000万円超えというクラブオーツーならではのハイスペックな方でした。
研究のためアメリカに留学、勤務していたことがあり英語がペラペラ。
趣味はテニスとゴルフという高貴なお育ちを感じさせる方でした。
クラブオーツーならでは!T国ホテルでのお見合い
人生初のお見合いはT国ホテルのラウンジで行われました。
クラブオーツーではこのような高級ホテルのラウンジでよくお見合いが組まれます。
帝国ホテルは銀座の事務所が近いので、よく使われます。
今後何度も通うことになりました。
通常、クラブオーツーのお見合いでは、最初の引き合わせから場が温まるまでの数分間はコーディネーターが同席してくれるのですが、プライムセレクションでのお見合いでは同席しません。
指定の場所と時間に行き、自分達だけでお見合いをして帰るスタイルです。
コーディネーターが来ない分、普段は1万円のお見合い費が8千円になります。
人生初のお見合いが仲人さん無しの自力お見合いでしたので、心臓が飛び出るほどドキドキしました。
遅れないようにと会場に向かったのですが、意気込みすぎて相当早く着いてしまいました。
T国ホテルの美しいトイレで化粧直ししたり、ウロウロしたりしましたがドキドキはおさまらず…
あまり早く行くのも考えものだと思いました。
時間の10分前にラウンジの入り口で名前を告げ席に着くことに。
「すみません、ヨシオカと申しますが…」
「ヨシオカさま…クラブオーツーでお待ち合わせでございますね?」
おおぅ…受付の人にバレるのが地味に恥ずかしい。
案内されて席に着くと余計に緊張してきました。
私は普段から早く行く癖があるのですが、なるべくなら女性は男性より後に、時間より少し前かちょうどくらいに行った方がいいです。
その方が緊張しないし、お相手に「遅れてしまったかな?」という心配も与えないからです。
男性は、遅れてしまうと女性を待たせたということでバツが悪い思いをされるのではないかと思います。
男性に心苦しい思いをさせないためにも、男性を立てるためにも、自身が余計に緊張しないためにも、時間ぴったりに行くことがベストなのです。
ポイント

しばらく待っていると「学者です。ヨシオカさんですか?」と声がして学者さんが現れました。
お写真で拝見した通りの佐々木蔵之介が一回栄養失調になったような細身で爬虫類系のお顔の男性でした。
爬虫類系が好みな私は心の中でガッツポーズ。
人の好みは色々なんですよ。
立ち上がって学者先生に挨拶します。
(※お相手が来た時には座ったままでなく立ち上がってあいさつしましょう。)
「初めましてヨシオカアイです。よ、よろしくお願いします!!」
初めてでしたので力みまくりの挨拶だったと思います。
「よろしくお願いします。どうぞ、座ってください。」
襟付きのシャツにスラックスに身を包んだ学者さんが爽やかに言いました。
夏場でしたのでガッツリとスーツ姿ではなく程よくフォーマルでTPOを考えた服装が素敵でした。
私は正直にこれが初めてのお見合いであることを白状し、流れを学者さんにお任せすることにしました。
「実はこれがはじめてのお見合いですごく緊張しているんです。」
「そうなんですね。大丈夫ですか?…ところで、ひとつ確認なんですが、年がすごく離れていると思うんですが、その点については大丈夫なのでしょうか?」
席に着くかつかないかでのタイミングで切り出した学者さん。
私は予測していなかった質問に面食らいました。
「私は仕事で目上の方と接することが多いので、自分には年上の方の方が合っていると思っています。学者さんは年下でも大丈夫ですか?」
「そうでしたか。僕も仕事では年下…まぁ学生ですが…と接することが多いので気にしませんが、ヨシオカさんが大丈夫なのか気になってしまって。それではよかったです。」
年下ラッキー!という態度ではなく、丁寧に確認をしてくださったのは、後にも先にも学者さんだけでしたので、このセリフはとても記憶に残っています。
学者さんとはお互いの仕事の話しや休日の過ごし方などの話しをしました。
自然と話しが途切れることなく、会話のキャッチボールもはずみました。
学者さんは今後、大学のプログラムでアメリカに勤務する予定があるらしく、帯同する奥さんを真剣に探していると言っていました。
海外への出張が多い私とは海外の不便あるあるで盛り上がりました。
1時間半ほど話して、会話が自然と途切れた頃、学者さんが「それでは今日はこのくらいで…」と締めてくださいました。
場慣れしていらしたので、お見合い歴もそこそこなのではないかと思いました。
紳士的で、常識的で、頭が良くて、高学歴、高収入!
なぜこんな歳まで残っていたのだ学者さん!!
物理学について熱く語る学者さんの姿から、学業に邁進しすぎたのだと確信しました。
物理ちんぷんかんぷんな私にも宇宙について熱く語ってくださいましたよ。
特に悪いところを見つけられず、むしろ良い方でしたので、お見合い結婚には乗り気ではなかったものの、お返事はYESにすることにしたのでした。
学者さんからのお返事
帰ってすぐにクラブオーツーの担当コーディネーターさんにお見合いのお返事をします。
私は交際希望のお返事を出しました。
学者さんからも同様のお返事がもらえれば連絡先をコーディネーターを通して交換し、そこから先は2人でのやり取りとなります。
翌日、コーディネーターさんから連絡があり、学者さんのお返事の結果が発表されました。
結果は学者さんも交際希望。
晴れて連絡先を交換できることとなりました。
ですが、この段階での「交際」とは他にも交際相手がいてもオッケーだし、お見合いも新しくしても大丈夫という段階。
いわゆる仮交際と呼ばれる状態です。
プライムセレクションでのお見合いはまだまだ待ち受けています。
婚活中独特の何股もかける状態の幕開けとなったのでした。
交際となった瞬間、この時はまだ喜びは湧いてきませんでした。
学者さんは悪くないのでオッケーしましたが、好きとか、結婚したいという感情とか、もっと知りたい!という感情には乏しかったように思います。
むしろお見合いで結婚するなんて恥ずかしい…
なんとかして自然の出会いで出会って結婚したい!それが28歳の私の強い気持ちでした。
つづく…
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